【優勝】飯山 泰(3940・東京)「男女W優勝戦・第38回サンケイスポーツ杯」の最終日、まず11Rに行われた男子V戦の勝者は地元の飯山泰だった。いつも通り3対3のスリット隊形から、スタートが速かったのは江戸川を走り慣れているスロー枠の東京支部3人。飯山はインから「コンマ10」のジャストスタートで、若林将(2号艇)の差しも柳田英明(3号艇)の捲りも寄せ付けず一気に逃げ切って、通算34回目、江戸川では6度目のVを飾った。 一方の2着争いは、差した若林が、追い上げてきた奈須啓太(5号艇)を接戦の末に下して死守。意地は見せた。1Mを果敢に握って出た柳田は、やはり機力的に劣勢で、周回を重ねる毎に後退。カドから差した渡邊伸太郎はバックで迫り、一瞬見せ場は作ったものの、2Mで置かれてしまった。 健闘したのは奈須で、1Mは後方だったにもかかわらず、あわや逆転2着の場面まであり、若林を脅かしたエンジンのパワーは凄かった。乗っていた「50号機」は複勝率こそ低いが、今後も注目していたい。 また、同じ福岡の先輩である郷原章平(6号艇)は、コースの不利もあったが、何も出来ず終始後方のままだった。 勝った飯山は、予選道中をオール2連対でまとめ、優勝戦のポールポジションを難なく手に入れた。当地8月の「第36回大江戸賞」でも1枠で優出したが、この時は2着惜敗。しかし、わずか3か月後に同じインからリベンジに成功。デビューして初めて優勝したのも、この江戸川水面。思い入れのあるコースで静かに燃えていたが、見事今節のシリーズリーダーとして大任を果たした。 今年は、3月の宮島、4月の桐生に続いてこれが3度目の美酒だが、最近はコンスタントにエンジンも出せており、一般戦では優出ラッシュが続いていた。今シリーズも中堅クラスの「13号機」と組みながら、水準以上の足に仕上げた整備手腕はさすがの一言。当地はまた近いうちに斡旋が入りそうだが、その時の走りが今から楽しみだ。 |