【優勝】若林 将(4335・東京)5月8日(水)「ゴールデンカップ」(5日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。 新エンジン・ボート・プロペラへの切り替わりとなり、機力未知数の中でほぼ東京支部勢によって争われた当節。「メイストーム」と呼ばれる5月の荒天による強風予報もあり、開催危ぶまれる日もあったが2日目途中中止・打ち切り以外は当初の予定通りに行われ5日間開催で収めることが出来た。 下げ潮スタートの最終日は潮目変わって強い向かい風とぶつかり始めた6Rから安定板装着、上げ潮の流れが強くなった9Rからは周回短縮の2周戦に。難水面となったファイナルだったがさすが地元波乗り巧者達と言える熱い戦いが繰り広げられた。 優勝戦1号艇に座したのは若林将。2日目が打ち切りの為未出走だったが、初走の大外戦2着以降は無傷の4連勝。準パーフェクトVを狙える状態で最終決戦まで進めたその脚色は、抜群軽快な行き足。自身のスタート力を存分に活かせる仕上がりとなった。 若林の外側には師匠・石渡鉄→弟弟子の荒井がスロー枠。ダッシュ勢は昨年当地優勝戦でインから初V掴みかけたが、転覆失格となってしまいリベンジに燃える小原がカド。還暦となっても力強く走る内山。馬場が準優不良による賞典除外で繰り上がった齊藤仁と並んだ。 スタート展示では兄弟子の若林将に対して荒井が優位なスリット気配見せ、特訓から目立つ存在。石渡鉄は展示では劣る感じあり如実に足の差はあった。ダッシュ勢では小原がスリット感で分の良い気配。 この気配から言ってもセンターから荒井が全速戦で若林将に襲い掛かり、その外の艇が差し込む展開がいの一番に考えられると言った処。本番では全体的に遅いスタートではあったがコンマ18で荒井がやや舳先を覗かせた。 そして大方の予想通りに1周1Mは荒井が全速マイで強襲仕掛け、若林将は受け止める形に。引き波にハマりはしないと2コースから差し残す石渡鉄に、更にその内側を小原がすかさず二番差し。 バックでは荒井が僅かに前出るかと思われたが、若林将もじりじりと伸び返してから2Mを先制し一気に振り払った。先頭に若林将が抜け出る間に、荒井に対して小原→石渡鉄と差を詰めた。 次位以下は大激闘の道中戦となり、荒井が迫り来る両者から何とか2着を守った。小原を捌きつつ前走る荒井にまで猛追見せた石渡鉄はさすが江戸川・総大将と言う走りも及ばず3着まで。結果1-3-2(12.4倍・3番人気)の人気サイドで決着となった。 新エンジン一発目の節で準パーフェクトVを達成した若林将。実に江戸川では2019年の記念V以来、5年振りとなる久々の優勝を掴んだ。その嬉しさは救助艇に乗って現われた優勝パレードで笑顔を見せ手を振る姿からも十分伝わってきた。 これで今年は3V目。3月・4月・5月と3ヵ月連続Vで勢いに乗って来た若林将の次節は5月15日から浜名湖での一般戦に参戦予定。まだ気は早いがこのペースで優勝出来れば来年3月・若松での「ボートレースクラシック」も出場圏内に入る。2020年以来となるSGクラシック参戦への切符を掴みに、ロケットSから若林将の快進撃は続く。 |