【優勝】高田 明(4624・佐賀)5月23日(木)「秋川渓谷カップ・第49回スポーツニッポン杯」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
新エンジン切り替わりから2節目となる当節は1度使用されたエンジンとまっさらな新エンジンが混合。機力差ではやはり一度使用され比較的に馴染んでいるエンジンが目立った一節間だった。 そんな中バリバリに出ている豪脚でシリーズを引っ張り、当地初Vへ駆け抜けたのは高田明。前検特訓からスロー・ダッシュどちらでも目立つ気配を醸し出し、本人も好感触を口にしていた。 初走のカド戦を捲り一撃からスタートして、足色通りのロケット発進を見せた。特にその直線気配活かせるダッシュ枠ではイキイキとした走りで躍動。2・3コース戦では少し窮屈そうに見えることもあったが、節間通してズバ抜けた気配を維持し連からは一本も外れる事はなかった。足以外で称えるならば何と言ってもスタート力。今節3番手以下は一度もなく大時計としっかり呼吸を合わせた。スタートの難しい当地水面でもビシバシと決まっていた高田。予選をトップで通過すると、準優も文句なしの逃げでV戦の白枠を獲得。
新エンジンで足色可もなく不可もなくだが、セミファイナルでカド捲り決めた赤坂が2枠。中枠勢はトップクラスの出足系持つ2者で今節最大の伏兵・関根(3枠)と地元の意地がある桑原(4枠)。前操から出てない機に苦しめられながらも、さすがの腕で駒を進めて来た島村。大外には伸び軸に気配あったが、更に伸びに寄せ臨んだ黒柳が構えた。
終日安定板装着だった最終日。板があろうがなかろうが関係なくトップの気配を見せた高田はファイナルの展示でも変わらずの雰囲気で他を寄せ付けなかった。 その気配ままに本番はコンマ11・トップタイのS。同タイミングのSを決めて来た赤坂もカベに1Mをしっかり先取って逃げ先行態勢に入った。しかしここで簡単には逃がさないと気合入った走りを見せたのは唯一の地元勢で、当地3連続優出の桑原。外枠で一番良い気配見せていた桑原は1Mを二番差しでバックへ。今節何度もやられている伏兵・関根との道中2着争いを制した。関根にリベンジ果たすと今度は先頭走る高田を追い上げて、2周2Mで懐に潜り込もうとしたが惜しくも及ばずここまで。結果1-4-3(25.7倍・9番人気)、A1両者が着外になった事もあり優勝戦の逃げ決着としては比較的良い配当で幕引きとなった。
抜群の豪脚とS力で戦い抜き、通算8V目を掴み獲った高田はおよそ2年9ヵ月ぶりの栄冠。「大好き」と公言する江戸川での嬉しい初優勝ともなり、オール3連対Vも同時に達成した。そんな高田だが7月からの後期適用成績は0.01足りずに、22年前期以来のA1昇格は果たせなかった。だが今回の優勝の勢いに乗り、始まったばかりの25年前期適用審査期間は勝率をどんどん上積みして行ってほしい。次節は6月1日から地元唐津の一般戦に参戦予定。高田の明るい活躍に期待だ。 |