【優勝】上田健太(5002・愛知)7月10日(木)「稲城 フルーツランド杯 第49回日刊スポーツ杯」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
最終日は優勝戦の時間帯に大雨予報も出ていたが、何とか天候崩れる前にレース敢行。予選6戦3勝・オール3連対の予選シリーズリーダーで、セミファイナルもキッチリ押し切った上田がラストも絶好枠番に。
南東の風約3m・上げ潮約30cm、波高10cmの水面コンディションで上田の隣から宇佐見→渡邉→松尾→新田→重木がベスト6として乗艇しゴング。初A1級昇格果たした今期、一発目の節でいきなり掴み獲った優勝戦の1号艇。
波巧者の面々を前にして、上田が放ったのはコンマ11・トップタイミングの快速スタート。1周1Mは地元大将・渡邉がツケ回って来たが、鮮やかな先制ターンでバック先頭へ。1周2Mもバッチリの旋回決めると、初Vへ一気に後続を突き放した。
上田に続くのは攻めに出た渡邉で、比較的後続艇と余裕持ちつつ1周2Mも旋回。このまま準Vへと思われたが決死の追い上げ見せたのは新田。1周1Mは捲差し、1周2Mでは全速戦で偶数艇より前に出ると渡邉へもジワリ接近。
道中離されない新田はその後のコーナー戦で全速連発。3周1Mでとうとう渡邉を捕えるとBS伸び比べを制し、最終コーナーを先手。鮮やかな次位逆転劇で結果は1-5-3(62.9倍・25番人気)、上田の嬉しいデビュー初タイトルで終幕となった。
初出走からおよそ7年8ヵ月の時を経て、24場随一の難水面を攻略し掴んだ初V。9月には自身2度目となる「ヤングダービー」を控え、初A1かつ初優勝を勝ち取った成長の航跡を魅せる時。若手レーサー最高峰の舞台で一段と増した腕を存分に示して欲しい。 |