【優勝】高田明(4624・佐賀)11月12日(水)「月兎ソースカップ」(6日間開催・2準優制)の優勝戦が行われた。
終日安定板装着となった最終日。風速自体はそこまでも、風向きがコロコロと変わる天候の一日だった。予選シリーズリーダーから準優もしっかり逃げた上村がV戦ポールポジションを掴み、西丸→高田→加藤→杉山裕→宇佐見の順で内から乗艇したファイナルの時間帯は南東の風約4m・下げ潮流速約40cm・波高10cmの水面状況。
前々操・片岡雅で一段階気配上昇した40号機が相棒の上村。その機力ままに節イチクラスの足色備え、当地初Vを狙ったイン戦だったが攻めの位置から襲い掛かったのが高田。唯一節間オール2連対をキープしていた両者の機力相場で言えば、中々パンチの付かなかった高田が節後半にかけ上昇しトップ級の上村に近づいて行った印象。
その「攻め足」武器に3コースから高田が放ったSはコンマ09のトップタイミング。渾身のフルショットから締め捲りに行った高田がバックで先頭へ躍り出た。1周1Mで振り込み気味となった西丸がそのまま転覆のアクシデント。バックではイン堪える上村に、最内差した宇佐見が僅差で高田を追随。
高田の攻めに乗じて行こうとした加藤だったが艇間入れずに外へ。最内差しから1周2Mを先に回った宇佐見を冷静に捌いた上村、苦しいターンになった宇佐見を捌いた上村の更に内を突き3着へ浮上してきたのが杉山裕。1周2M回った所で隊形バラけて、事故艇回避の為そこから着順に変動はなく3-1-5(44.1倍・16番人気)で決着。
通算10回目の優勝となった高田は江戸川では2度目のタイトル。前回は当時の「エース機・23号」と序盤から抜群の足色で掴んだ当地初Vだったが、今回は「23番ボート(前操・入海は優出2着)」と頂へ。縁起の良いボートのみならず、日毎に機力を底上げして行った調整力もさすがだった。そして26年前期は8期ぶりのA1返り咲きとギアの上がって来た高田。当節同様の「攻めの姿勢」を崩さずに邁進して行って欲しい。 |